●ドキュメント設計(K邸編)
01. 基本設計 1 1998/10/25(SUN)
02. 基本設計 2 1998/11/ 1(SUN)
03. 基本設計 3 1998/11/10(TUE)
04. 基本設計 4 1998/11/19(TUE)
05. 基本設計 5 1998/12/ 1(TUE)
06. 実施設計 1 1998/12/ 8(TUE)
07. 実施設計 2 1998/12/ 9(WED)
08. 実施設計 3 1999/ 1/ 6(WED)
09. 実施設計 4 1999/ 1/11(TUE)
10. 実施設計 5 1999/ 1/21(THU)
11. 実施設計 6 1999/ 2/ 8(MON)
12. 実施設計 7 1999/ 2/17(WED)
13. 実施設計 8 1999/ 3/ 1(MON)
14. 実施設計 9 1999/ 3/28(SUN)
15. 工事監理 1 1999/ 4/ 4(SUN)
16. 工事監理 2 1999/ 4/ 8(THU)
17. 工事監理 3 1999/ 4/18(SUN)
18. 工事監理 4 1999/ 4/26(MON)
19. 工事監理 5 1999/ 5/ 8(SAT)
20. 工事監理 6 1999/ 5/12(WED)
21. 工事監理 7 1999/ 5/18(TUE)
22. 工事監理 8 1999/ 7/12(MON)
23. 工事監理 9 1999/ 8/14(SAT)
24. 工事監理 10 1999/ 8/24(TUE)
25. 工事監理 11 1999/ 9/ 4(SAT)
26. 工事監理 12 1999/ 9/29(WED)
27. 工事監理 13 1999/10/12(TUE)
28. 工事監理 14 1999/10/28(THU)
29. 工事監理 15 1999/11/ 6(SAT)
30. 工事監理 16 1999/11/28(SUN)
31. メンテナンス 1 1999/12/18(SAT)
32. メンテナンス 2 2000/10/27(FRI)
33. メンテナンス 3 2002/ 8/31(SAT)
34. メンテナンス 4 2003/ 1/15(WED)
35. メンテナンス 5 2005/ 3/ 9(WED)
works
さて、いつまで続くか・・・自信がありませんが、「ドキュメント設計」を
始めたい思います。 これは、あくまでも事実を基本にしていますが、私自身の
楽しみの延長線上で多少のフィクションが入ることもありますので、ご了承くだ
さい。
現在進行中の「住宅設計」の話です。
建て主とは3回ほど会って打ち合わせをし、敷地調査も終わった段階です。
もう9月はじめに建て主の住まいへ家庭訪問も済ませて・・・あとは、私が提案
をする番なのですが、同時に進行している現場の対応や野暮用で、今月中の提示が
できそうにない。 最初から約束違反である。
そんな矢先、建て主から・・・・電話!! どきっ! 案の定そろそろできまし
たか? と・・・正直に話して「すいません。」と一言。 こんな状態では、首に
なるかもしれない。
来週は研修やら一日ドッグやらで2日くらいしか仕事ができそうにない??でも
何とかしなければ・・・。とホームページをいじり回している。
忙しいときに限って、なにか余計なことを初めてしまう。 さて、先週引き渡しも
終わったし、気持ちを切り替えて計画を始めようと思う。
index
先週は建築場所の基礎調査と敷地図を整理した。もちろん周りの環境も含めて
トレペに書き出して、計画の基礎を作った。
そんな矢先・・・・建て主から再び電話! 住宅公庫の金利が2.00%に引き
下げられたので、ぜひ!今回の住宅金融公庫に申し込みたい!とか。
さっそく住宅金融公庫のホームページへアクセス、しっかり10/23日付けで発表
になっていました。
次回の申込期間に照らし合わしたタイムスケジュールを建て主と協議して、なん
とか次回申し込みのタイムリミットに合わせて仕事をすることになりました。
さて、今月が勝負だぞ! 自分に活を入れながら今日も計画は進んでいく。
index
いままで、今回の住宅のヒントみたいなものをいろいろ書き留めていたメモを
みながら、悶々としながらやっと計画を完成させた。
さっそく、建て主に電話・・・・打ち合わせの約束を取り付けた・・・。
予定面積よりカーポート面積が増えたり、空間構成が食い違ったり。。。と
不安もありますが、自分自身で納得した計画で建て主に説明しようと思う。
最初の提案が一番緊張する。これで、私の力が評価されると思うからで、ここ
で建て主から肌が合わないと評価されるかもしれないのです。
(余談)
私が建て主と最初に話すことは、「家を建てるきっかけ」と「建て主と設計者
の相性」のことをよく話します。 相性については打ち合わせや提案がどうして
も納得いかないときは、躊躇しないで「やめます!」と言ってもらうようにお願
いしています。ずるずるとお互い時間をかけても、解決しないこともあると思う
からです。
index
1回目の提案から何度かの修正を経て、なんとかプランが決まりました。
なんとか、クビにならずに建て主に採用されたようです。 公庫申し込み期間と
競争しながら、進めるものつらいのです。 それにも増してこの10日間でかな
りの時間を建て主にもさいてもらったのです。これには、感謝するしかない。
まだ、修正は残るものの住宅の骨組みが決まったので、今度は苦手な予算組を
急いでしなければならないのです。 いままで、計画した空間を想像しながら、
積算できるものはすべて拾い出します。 建具も家具も備品などもかなりの精度
で、積算します。 その積算額によって、今度は建て主が「一生の借金」を決め
るわけですから、おろそかに出来ません。 時間はかかりますが、これをきちん
としないといけないのです。
そして、建て主とまたまた膝をよせあって、お金と建物を天秤に掛けながら調
整をしてお互いに合意したときに、基本設計が完了します。
先日打ち合わせ中に建て主から設計料のことを聞かれました。 最初に打ち合
わせしてから、半年以上経っているのですが・・・?と。 設計報酬の私の考え
は、ある程度「成功報酬」的意味合いがあって、提案されたものが採用されて初
めて商品?になるのだと思います。 ですから、かなりのリスクはあるのですが
基本設計が終わった段階で、設計料の提示をさせてもらいます。 もちろん前に
書いたように、打ち合わせの段階で中止もあり得ますが、建て主から信頼を得ら
れなかった場合は仕方がありません。 私は、この信頼関係をたよりに基本設計
をすすめ、設計活動を続けています。
index
やっとことで概算を完了しました。途中・・・当初提示予算と設計内容の板挟
みになりながら、ぎりぎりまで検討して建て主に提示しました。
仮設工事から基礎、仕上げ面積など、拾える物は可能な限り拾い出して積み上
げた金額は、往々にして当初提示予算からはみ出してしまいます。打ち合わせを
繰り返しているうちに、これもやりたい、あれもやりたい・・・と新しい家への
思いはグレードアップします。そして、予算をにらみながら取捨選択しながら?
計画設計から実施設計=実際に立つ住宅になっていきます。 ここで、注意しな
ければならないのは、決して安易に取捨選択してはならないことです。この選択
が、建て主にとって毎日の生活に影響するからもしれないからです。
ですから、わたしは概算額提示の時にその経過を出来るだけ建て主に伝えるよ
うにしています。 そしてしっかり話し合ってやめるか採用するかも再度検討を
していきます。 今回は、概ね了解していただいて銀行と話し合ってみることに
なりました。 なんとか、実施設計に移行できそうです。 つづく
(余談)
バリアフリーという言葉も耳慣れたこのごろですが、建物の仕様のバリアフリ
ーももちろん大切ですが、建物の予算自体のバリアフリーも実はとても大切なの
です。どんなに思いを込めた住宅であっても、その中での生活が幸せでなければ
ならないと考えています。 毎日月々の住宅ローンに追われては、それもおぼつ
きません。 住宅でなにを最優先すべきかは、実はその中の人々の生活であって
立派なキッチンやお風呂場でないということを忘れてはいけません。
一生に近い借金になるわけですから、家族でどのくらいなら大丈夫とか、毎月
の住宅ローンの返済額も十分な検討の上に決定して欲しいのです。
index
きょうは、先日申し込んだ住宅金融公庫の申し込み内容について、審査する役
所へ、審査内容の事前協議と申し込み銀行には融資条件の変更と申し込み時の不
備な書類(概算見積書と図面)を届けに行って来ました。
まず役所で事前協議内容ですが、浴室の腰壁の作り方についてです、今回申し
込みから高耐久工事が必須条件になり、いろいろな部分の仕様がグレードアップ
しました。 今回はさらに高齢者設備割増を考えていましたので、浴室を高齢者
対応にしようとしていますが、浴室の腰壁の防水性確保についてはブロック積み
若しくは鉄筋コンクリートの壁を作るか、軸組部を防水上有効な処置を講ずるこ
と。とあり・・・この防水上有効な処置について打ち合わせして参りました。
その場で決定的なお話はいただけず、明日協議上連絡・・・ということになり
ました。 話しが反対になりましたが、ユニットバスでは上記の条件は除外され
ます。 今回は、在来工法で作る浴室なのです。
タイルを貼っても防水性があるような気もするし・・・協議の感触では、なん
となくやれそうな雰囲気でしたが、明日の回答が気になります。
こんどは、その協議を元に銀行へ・・・見積書と図面を提出して・・銀行の方
から、金山杉ってどこに使うのですか? と質問 ほとんどの部分に使いますと
私、 銀行の方は全部にですか? とさらに念を・・・はい!と一言 それで、
高くなるのですか?? と、後は平屋建てだからとか、いろいろ説明して・・・
解ってもらったかどうか?? 疑問が残りますが、出来上がりを楽しみにしてい
ますと・・言われて銀行を後にしました。
その後、建て主へ本日の報告と修正した図面を渡して、本日の業務終了・・・
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昨日のつづきで、役所からの回答です。
結果は、下地に防水性のビニールフィルムなどを天井まで張り、その上にタイル
を貼ること(事前協議では、腰高600mmまででしたが800mmまでとか?)なおその
状況が解る図面を添付のこと。
私としては、大げさな防水工事でなく大工さんでも可能なビニールフィルム張
りで済みコスト的にも大きな変更なしで進みそうです。
ただ、ここで本当の意味での防水性というところで、割増融資をあきらめても
腰壁をコンクリートにしたいと建て主から連絡が入りました。 もちろんその考
えもわかるし・・・資金計画も大事だろうし・・と取りあえず、今回は両立でき
る方向で実施設計を進めることにしました。
さて、またまた課題を一つ抱え込んだのですが、これからの実施設計の中で、
どこまで詰められるか・・・。不安でもあり、楽しみでもあり・・・。 つづく
index
年明け早々から建て主から電話。。。。住宅金融公庫からハガキが届いたとの
こと。 設計審査期限が2月28日となっているそうです。 ふぅ・・・これで
実施設計の期限が決められたわけですが、なんとなく気ぜわしい感じです。
さっそく、お正月休みを返上して実施設計のはじまりです。さて、今月にほと
んどの打ち合わせを進めないと・・・。そのためには、建物のいろいろなところ
の納まりを図面にしなければならないのですが、この期間も私にとって珠玉のひ
とときで、人任せにはできない部分です。 基本設計と違って、細部に渡って仕
様を決めていきますが、最初に考えたイメージ通りに納まったときは、とても楽
しくなり、納まらなかったときはイメージに近づけようかなりの時間を費やすこ
とになります。
今年も、幸せな一年の始まりになりました。 この機会を得られたことに感謝
しながら今年もがんばっていこうと・・・・99年年頭にて。
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大雪の中、打ち合わせに出かけた。 仕事始め早々から土日返上して各部の納
まりを検討・・・修正個所も何ヶ所かでましたが、イメージした感じに出来上が
り、細部の打ち合わせです。
朝8時30分に出かけて、帰宅したのが午後10時30分。実に8時間ちかい
打ち合わせをしてきました。 建具のデザインとか、押入になにを入れるとか、
クローゼットのハンガーパイプの取付高さなど・・・どれも建て主の考えと私の
考えの食い違いがかなり修正されたようです。
打ち合わせの中で、建て主ご夫婦で新しい住宅での生活シーンで食い違ってい
ることも発見できました。 例えば、奥様は室内ではスリッパを履かない生活を
考えているのに対して、ご主人はスリッパを履く・・・とか。 なにかの思惑が
あるらしく・・・ご主人がさかんにロフトの必要性を説いたり・・そんな打ち合
わせをしながら、ある部分は納得したりまたある部分は時間を掛けて話し合って
お互いの考えを尊重したりします。
実はすべてわかっているつもりの家族の考え方に、結構違いがあり、その新た
な発見も打ち合わせの中にあります。 私が建て主にお願いしていることに、新
しい家の話しをなるべく家族全員でして欲しい!とお願いしていることには、こ
の食い違いをなるべく取り去って欲しいからですが、第3者がいないとなかなか
言い出せないことかもしれませんね。
日々の生活に追われて、家庭の中で家族同士の話し合いの機会って案外少ない
のかもしれませんが、せめて新しい家に向けての家族の気持ちだけは揃えていき
たいものです。
最後に設計監理契約の話しをさせていただいて実施設計1回目の打ち合わせと
しました。
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実施設計最初の打ち合わせから10日・・・食い違いや未完成の部分を作図さ
らには、時間もないのに仕様を変更したり・・・とどたばたでしたが、2回目の
打ち合わせをさせもらいました。 建て主には、午後から休暇をとってもらって
午後2時から午後8時まで・・・ほぼ全体の仕様を決めることが出来ました。
前回の打ち合わせでロフト面積と小屋裏物置が増えました、予算の縮減を命題
に掲げた実施設計ですがいろいろ話していくと少しずつ変化していきます。さら
に、私自身の思いこみで今回は構造体を少し変更しています。建て主に相談して
も・・・予算さえ大丈夫なら・・・・と帰ってきます。 全体から詳細へ、詳細
から全体へと何度も繰り返して実施設計は煮詰まっていきます。
意匠の打ち合わせのなかで、仕上げの確認していたら・・一部どうしても変更
しなければならい部分があって、その差額の提示を求められましたが即答できな
いのが現実です。返事は後日へ持ち越しとさせてもらいました。 最後に、給湯
箇所やテレビの場所など設備の打ち合わせをして2回目の打ち合わせとしました。
さてっと、これから木造の骨組みや基礎の図面を書いて意匠と合致するか確か
めなければなりません。
実施設計はさらにつづく・・・今度の日曜日は休みたい。
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年明けから始めた実施設計ですが、外構を含めほとんどの図面を書き上げまし
た。 あとは、設備(電気・給排水)の図面を完成すれば出来上がりです。
建物の打ち合わせを私の事務所で半日かけて行いました。 軽微な変更はあるも
のの、最初のコンセプト通りに完成させることができました。
今回は最後に来て・・・パソコンが壊れるアクシデントに見回れましたが、な
んとか公庫審査期日に間に合わせることができました。
来週に、役所に確認申請と公庫の設計審査を提出します。それと同時に、設備
図面の確認打ち合わせ、最後に設計見積と業者発注の作業が続きます。
打ち合わせの最後に・・建て主からは、予算の方は大丈夫か?との質問、計画
からみると面積の増による影響が尾を引きそうで、建て主にもそれとなく覚悟を
お願いしましたが、私の言葉にどれだけ力強さがあったかは定かではありません
うまく、予算内に納まってくれればいいなぁ。。。と一人思うのでした。
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住宅金融公庫の〆切を意識しながらの設計でしたが、やっと役所に申請をだし
ました。 これで、なんとか間に合わせることができました。ほっとしたのもつ
かのまで、これからは実施予算の積み上げという最後の難関があります。 最初
考えていなかったものや、このくらいなら・・・と思ってグレードアップしたも
のの値段を入れ替えしなければなりません。 基本設計の時にすでに、予算の縮
減を命題に掲げた実施設計ですが・・・打ち合わせのなかで、つい建て主と意気
投合して・・やっちゃいましょう! なんてことがあるし・・・最終的には、悲
しい判断をしなければならない場面もあるかもしれません。
今回計画している隣の空き地では、今月から住宅建設が始まっています。なに
か3月一杯で完成するとか??? 建て主からは、そんなに早くできるものです
か・・・・?と最初に設計依頼を承けてから、7ヶ月・・・もう一山で着工です。
実際の工期も6ヶ月お願いしているのですが、あまりの工期の短さに・・・絶句!
してしまいました。
追伸:大腸検査の結果ですが、きれいな大腸で正常でした! ホッとしたとた
ん。。。お酒が美味しく感じられました。
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実施予算の積み上げがやっと終わりました。予想通りに、グレードアップした
通りに予算も増えてしまいました。 あとは、施工者から見積書が出てどのくら
いの金額になるか・・・。心配は続きます。 さて、どこで予算を調整するか?
しばらく、施工者と建て主と協議が続きそうです。
概算のときに、かなりな精度で積算するためにほとんどそのままの金額の実施
設計見積なりました。 実施設計に移る前に、施主から出された縮減の条件でし
たが、打ち合わせが進むにつれてお互いの考えの中で、よいと思う選択してきた
つもりです・・・最終の施工者見積が出るまで結論は待ちますが、気が重い一時
です。
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以外と施工者の見積に時間がかかってしまいました。 最初に出た見積書をチ
ェック!?したのが、3/14日。。。。内容の食い違いや値段の違いなどをチェッ
クして。。。再見積が出たのが、3/21日。。。再々見積でなんとか施主に提出す
ることになりました。 出た見積金額は、私の実施設計見積よりほんの少し上回
っていましたが、何とか合格の見積だと思います。
さっそく! 施主に連絡・・・急遽日曜日(3/28)に施工者を含めて打ち合わ
せ・・・なんとか了承していただき(少しの値引きとサービス工事)着工準備に
入ることになりました。
これで、実施設計が完了したことになります。 あとは、工事にあわせて監理
をしていくことになります。
次回から現場編になります。いよいよ絵に描いた餅が本物の美味しい餅になり
ます。 ご期待ください!
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とても天気のいい地鎮祭でした。施主の家族と施工者と私で、これからの工事
の安全をお祈りしてきました。 そして、近隣の住人の方々に着工の挨拶をして
回り、最初の近所つきあいが始まりました。
そのあと、なわばりといって建物の配置を確認、建物高さの基準を検討して、
建て主から承認をもらいました。 概ね設計通りに配置と地盤の高さを決めるこ
とができました。
設計を始めた頃は空き地だった隣地には、住宅が建って竣工目前になっていま
した。隣地の住宅をみて、改めてこちらの建物との関係を確認しました。思った
ほど日影と視線の影響が少なくてホッとしてきました。
最後にお昼をご馳走になって地鎮祭を終えました。 施工者のみなさんには、
9月に完成するまで、いろいろ御難気をお掛けします。
index
鑓方検査に行って来ました。 先日概ね確認していたので、正確な寸法を確認
して、基礎工事の方や設備(電機、給排水)の方達と現場で基礎の形態や高さな
どを打ち合わせしました。
●鑓方(やりかた)
敷地のなかに建物を正確に配置するために建物より一回り大きく板などで水平
寸法を正確に記入して囲むこと。また、基準地盤面もこの板から距離で確認で
きるようにすること。
●縄張り(なわばり)
敷地のなかに建物がどの位置に建つのか確認するためのもの。これによって、
建物の位置を確認しながら配置の調整をする。(今回も先日の縄張りで20cmほ
ど設計より南へ移動した。)
index
建て主といっしょに大工さんの作業所へ行って材木を見に行ってきました。
思ったよりきれいな材料で喜んできました。 もっと節があってもよかったのに
と建て主の言葉に・・・この辺の価格への明解な基準を示せないでいる現状に、
私の職能を問われているのでしょうか。
工事中、いろいろな打ち合わせや材料の選定がありますが、なるべく建て主と
いっしょに考えるようにしています。 今回の木材検査にしてもそうですが、材
質程度は建て主に最初に私が考えていた基準を説明しながら木材をみていきます
また、実際の材木に触れてもらうことによって家づくりを実感してほしいと願っ
ています。
●木材検査
木組図(梁伏図、小屋伏図など)をもとに製材された材料の目視検査。
おもに、材質(節の有無)を確認すること。 節の多さによって、等級がきめ
らていて、1.無節 2.上小節 3.小節 4.特1等 5.1等 6.並 などと柱材
に記載されてある場合もある。
この他に、木目の種類で 1.板目 2.柾目 大きくは2種類ある。
私の場合は、ほとんど材料を表しにして使うために、節はあっても可と伝え
ている。 それよりも、木のもっている雰囲気(木目や色など)を大切にして
います。
●矩計検査(かなばかり)
矩計図(かなばかりず)をもとに大工さんが高さの原寸を記入した尺棒を確認
すること。これをもとに大工さんが木材を加工する事になる。
設計図できわどいところなどの高さ関係の打ち合わせもこのときにすることに
なる。
index
午後から基礎配筋検査をしました。
一目見てとてもきれいな配筋で、継ぎ手やピッチなど設計通りに施工されていま
した。 ただ、壁配筋のトップの鉄筋径を勘違いしたらしく、あとからD13を
足していましたが、間違った鉄筋はとってもらうことにしました。
鉄筋コンクリートは、コンクリートと鉄筋もバランスも大切です。鉄筋をたく
さん入れれば入れるほど強度は上がるとは限りませんので、注意が必要です。
●配筋検査
基礎詳細図をもとに鉄筋の配置や太さ、継ぎ手の位置や型枠からの離れを確認
する検査。
コンクリートを流し込んだあとでは確認できないので必ず確認が必要です。ま
た、建物の土台となる部分ですから十分に確認して間違いのないようにしたい
ところです。
●コンクリート強度試験報告書
実際に流し込んだコンクリートの強度を試験して結果の報告をうけること。
実際につくった基礎を壊すわけにいかないので、試験体(10cm×20cm)を作って
破壊試験をしてコンクリート強度調べる。
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連休明け(5/6)から建て方を初めていよいよ今日は上棟式でした。
とても天気のいい日で大工さんは大汗になりながら屋根を仕上げておりました。
夕方から、神事をとりおこない、ここまでこられたことへ感謝し、これから建物
の無事完成と建て主の幸せを祈願しました。
神事のあと・・なおらいを別の場所で行いました。 大工さん達の日焼けした
顔とビールの飲みっぷりの良さが印象的でした。
建て主は、今まで2次元でしか体験できなかった住宅が本物の3次元空間にな
って思った通りな空間になっていたのか・・・と質問してみると、想像以上です
と言われて。。ホッとしてきました。
これから建て方完了の確認や公庫の中間検査などがありますが、なるべく建て
主と一緒につくっていきたいと思っています。
index
建て方完了の確認に行って来ました。 今回は、建て主にも参加してもらい、
一緒に見て回りました。 構造部材の確認やすじかいの位置や断面を現場で確か
めました。 一部図面より材寸が増えていたところや金物の未設置箇所もありま
したが、役所へ公庫の現場審査を申請しても大丈夫な状態でした。
建て主には、それぞれの空間の大きさを実際に体験してもらい、これから一生
おつき合い願う木材の顔を改めて眺めてもらいました。
現場の状況は、上棟式の時に決定したガルバリュウム鋼板の原板の屋根が完成
しておりました。
建て方検査のあと、現場で今後の日程などを設備工事担当者を交えて打ち合わ
せしてきました。 ほとんどの壁が真壁でほとんどの梁が現しになることを伝え
ました。
本日決めたこと。
1.電気の引き込み柱の位置
2.都市ガスメーターの位置
3.水道メーターの位置
●建て方完了検査
木造の場合(在来工法)上棟後所定のすじかいや火打ち梁などを図面をもとに
入れたあとに確認すること。
梁の接合部や柱の接合部の金物も検査の対象。また、金融公庫仕様の防腐材
塗布などもその対象となる。
index
今日は、建て主が調達した床下の調湿用炭が現場に来ると言うことで、行って
きました!? わたしが現場に着いたとき、ちょうど炭がトラックから降ろされ
たところでした。 わたしは、床下配管の具合やすじかいの金物などを点検して
いたら・・・炭を運んできてくれた人たちが???どうも・・・と帰って行きま
す!? あれぇ???敷いていってくれないのぉ??と大工さんとあんぐり。
なにか。。。私たちが敷く雰囲気。。。えーーーっ??ほんと??と渋々敷き
始め、最初は恐る恐る。。。と最後は大汗に炭の粉を浴びながら。。2時間ほど
で敷いて炭を砕きながら平らになりました! 予想外の展開でしたが、とても建
物が喜んでいるように思いました。
建て主も参加しての炭敷きでしたが。。。手作り住宅に一歩近づいたかな??
とお互いに黒くなった手を見ながら、話しました。
余談ですが、炭をさわった手を洗って乾いたら?心なしか手がツルツルしてい
るようでした。美白効果もあったりして・・・・。
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上棟してからしばらくたちましたが、今日は現場で建て主と給排水や電気など
の設備と建築本体の仕事の進め方について打ち合わせしました。
大工さんの工程に従って、各設備工事屋さんたちが仕事をしてもらいますが、ど
うしても時間の必要な部分などを現場で話し合って仕事を進めることになります。
その後、それぞれの設備屋さんとその場その場で必要に応じて打ち合わせをし
ます。 今日は、お風呂リモコンの位置を検討してきました。冷蔵庫の位置や使
い勝手を建て主と話し合って、実際に体験してもらって場所を決めました。
打ち合わせにはなるべく建て主も参加してもらうようにお願いしています。
設計でいろいろ検討したことを現場で確かめながら作っていきたいからです。図
面でわかっていたことも、実際の空間になるとズレが出る場面もありますし、な
るべく住宅の出来上がる過程を知ってもらうこともあります。
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いよいよ本格的に大工さんがのりこんできましたので、今日は造作家具の打ち
合わせを現場でしました。 施工図による打ち合わせを前にしていたのですが、
最終確認を施主や設備業者とともにしました。
今回は、キッチンや洗面台も造作家具にしているために給排水なども注意が必要
です。それと、家具の表面仕上げの材料や金物なども確認してもらいました。
実際に、家具の取り付く場所で高さや大きさを確かめながら、半日近く時間をか
けて行いました。
やや遅れ気味の工程ですが、お盆休み明けから急ピッチでお願いして打ち合わ
せを終わりにしました。
私も明日はお祭りで一日中、山車を引いて街を練り歩きます。
index
お盆休みも終わって、現場で大工さんと打ち合わせをしました。もうほとんど
の建具枠が取り付いていました。
小屋裏の棟換気金物の取り付け方法を説明して、小屋裏の換気の確保をお願い
しました。 ちょうど電気屋さんも来ていて、筋交いにあたるコンセントや換気
扇用コンセントの位置、壁に付く照明の高さなどを指示してきました。
どんどん、いろいろな部品が取り付けられて目的の空間が出来上がっていきま
す。 買い物のついでにちょっと覗いたつもりが。。。2時間も現場にいて、作
られる様子を見てきました。
今度は、建具関係の打ち合わせをしなければ。。。と思いながら帰ってきまし
た。
index
いよいよ工事も終盤です。 今日は建物各部の色彩の打ち合わせをしました。
前もって、色見本やサンプルを用意して、私が候補に上げたものを建て主に確認
してもらうのです。もちろん現場で体験して、完成後の雰囲気も確認してもらい
ます。
今回は、塗装の見本が間に合わなかった以外は、ほとんどの材料の色彩や風合
いを確かめることができました。
その他に、今回は工事費の増減についても確認させてもらいました。もちろん
その都度、金額は確認していますが、再確認して建て主の承認を得ておきたかっ
たためです。 この増減工事費の確認を曖昧にしておくと、最後にトラブルの原
因になりかねませんので、注意が必要です。
最後に、今後の工程について話し合って今日の打ち合わせを終えました。
index
ほとんど外部が完成しました。 まだ、器具の取り付けなど少し残っています
が、登記の手続きを進めています。
今日は、外構工事の現場での説明と今後の工程の確認です。
まず、基礎やさんと土留めと塀の基礎の高さや構造を説明しました。再度、地盤
の高低差を確認しながら、残土や整地の高さも併せて打合せをしました。
それと、外構に合わせて水道のメーターや電気の引き込み柱の位置なども確認
して、指示してきました。
市役所の検査との調整や今後の工事の進め方を確認して、次回は内部工事の確
認と植栽工事の打合せになります。
最初に提案したイメージ通りに出来上がりそうです。
index
今日は、植栽のレイアウトの確認と打合せです。
前に建て主と確認していた石(鳥海石)や樹木(シャラとムラサキシキブ)を計
画図に照らし合わせながら、配置してきました。 樹木1本で建物の印象がかな
り変わるもので、建て主と顔見合わせながら納得しておりました。
モニュメントに考えていた丸太の列柱ですが、ガスメーターや引き込み柱など
の位置との関係で苦労しましたが、現場で指示してきました。
内部工事は、大工さんが養生シートや細かい部分の手直しを、左官屋さんは玄
関の床を珪藻土のタタキを施工しており、その質感に感激してきました。
あとは市役所の検査を受けて、内部の残工事と外構工事、植栽工事などが終わ
れば引渡しになります。
index
今日は、いよいよ引渡しです。 心配で昨日も遅くまで建物の点検をしていま
した。 少し遅れてついたのですが・・外構の砂利敷きもできてる??内部もき
れいに掃除されています。 建て主の到着を待って、建物のあちこちを点検して
手直し部分や調整部分を確認していきました。一通り見回って、何箇所かの修正
項目を確認、その後 機器の取り扱い説明、最後に鍵を渡して。。。引渡しにな
りました。 後は、来年の今ごろ再び点検をすることを約束して、解散となりま
した。 棟梁はできる手直しを夜遅くまでして、私は自分の考えた空間にしばら
く浸ってきました。
少しの残工事もありますが・・・明日からは建て主の手にこの建物をゆだねる
ことになります。
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引渡しから1週間経ちました。 今日は、残工事と手直しの状況確認です。
ほとんどの手直しと残工事は完了していましたが、建て主が実際使ってみて気
がついたところを直しました。結局、大工さんや建具屋さんに夜遅くまで、頑
張ってもらい・・・。本との意味での工事の完成となりました。
施工者とは、変更による工事費の増減の確認や引渡し後の連絡体制などを確
かめて、これからもよろしくお願いしますと伝えました。
最後に、建て主と建物のメンテナンスの話をして、建物と正しいお付き合い
をお願いして家路につきました。
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今日は、建て主に夕食に招待されて出かけてきました。夕方から小雪交じり
の天気でしたが・・・とても楽しいひとときを過ごしてきました。 設計途中
の話や、工事の話や、それぞれの感想などなど・・たくさんの話をして、心も
満腹になって帰ってきました。 帰りは、今年初めての本格的な雪で、ノーマ
ルタイヤの私の車は、お酒を頂いた私と同じで、ほろ酔い気分で蛇行したかど
うかは・・・定かではありません。(運転は私の妻がしていた)
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引渡しのときに、言われたいた子供室の勉強用の照明を取り付けてきました。
あれこれと悩んだのですが、天井から吊下げることにしました。 埋め込み
用の器具を杉板をくりぬいてはめ込みました。電気屋さんとホームセンターへ
吊りこみようの部品を買いに行ったり、約半日取付に行ってきました。
建て主の子供達には・・・果たして、気に入ってもらえたかどうかは、これ
からの話に譲りますが、私自身は建物の空間にマッチしたものになったなぁと
ひとり納得して帰ってきました。
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今日は、引渡し一年後点検に行ってきました。同行した大工さんと建物の、
あちこちを点検して回りました。外壁に使った壁と木部とのすきまや小さな
ひびわれなどや建具の調整などを確認して、後日改めて伺って直すことにし
ました。 引渡しから一年経ったのですが、木材は予想よりしっかりとして
いましたし、心配していた無垢の杉の床ですが、思ったよりきれいに保たれ
ていました。 玄関に隣接した物置も予想以上に使われていて、当初の思い
通りに暮らしていらっしゃる様子が確認できました。
一番予想が違ったのは、ご主人のコーナー部分ですが、夏に依頼された机や
本棚などなど。。。すっかりご主人のお城に変貌しつつありました。
最後に、点検に先立ち築80年以上にもなる数寄屋造りの老舗でお昼をご
馳走になり、とても素敵な時間を過ごすことができました。
こんどは、呼び鈴代わりの鋳物のデザインを宿題に頂いて、再会を約束して
きました。
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お盆あけに連絡をうけていた新しい家具が納品になるので、久しぶりに伺
ってきました。 なかは、思っていたよりきれいで、とても家が大事にされ
ているなぁ。。。と感じてきました。 最初に迎えてくれたのが、鋳物で出
来たふくろうで、呼び鈴のかわりに鳴らすのだそうで、とてもすてきなもの
でした。 これは、2年も前に宿題にもらっていたのですが、提案も出来ず
にいたものでした。
家具屋さんの取り付けと既存家具の調整が出来るまで、Kさんといろいろ
家のことを話して・・・こんどは、どこかに階段とか・・・・こんどこそ!
きちんと提案しなければ。。。。と思って帰りました。
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昨年の9月頃に依頼されていたロフトに上る階段の取り付け確認に行って
きました。 私が行ったときは大工さん達はいませんでしたが、Kさんと出
来た階段をみて、あれこれと話してきました。 概ね考えたとおりですが、
思わぬところもあったり・・・・しばらく使ってみてもらうことにしました。
設計の段階にもっとロフトの使い道をきっちり話し合っていれば、この階
段の必要性なんて見えていたように思い、私の思慮不足を感じてきました。
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風呂場の木製建具の戸車の調子が悪いと連絡をうけていて、ちょうど山形へ
出かけた帰りにKさんのところへ寄ってきました。 建物は、時間を重ねて
きれいに古くなっていて、とてもうれしくなりました。
年を重ねて、少しづつよくなってくれる家は、その家族とともにたくさんの
思い出を共有しているんでしょうね!
気になっていた風呂場の木製建具も思ったよりしっかりしていて、まだま
だ長持ちしそうでした。Kさんたちといろいろ話もできて、栄養ををもらっ
て帰りました。
あたたかくなったら、塀の塗装や庭の改修などや建物点検をすることにし
ました。
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