2-002 施工業者の選び方と付き合い方 2000/ 6/23(FRI)
質 問
  はじめまして。○○市に住む、35歳女性です。 実は住宅そのものではなく、施工してくれる工務店さんについての相談です。
 ○○にある、母の実家(現在はおば夫婦が居住)が今度改築することになりまして、遠い親戚筋にあたる大工さんに注文しております。
 本日その(改築中の借家への)引越しを手伝ってきたところで、7月下旬には上棟式を行う予定とのこと。 ところが、ここにいたって立面図と平面図程度の図面しか渡されておらず、詳細な見積書もなし、契約書もなし、とのこと。 設計は、その大工さんについている設計士さんがされたそうですが先に挙げた程度の図面を提出したところで、終了ということで12月には設計料を支払わせたそうです(現場管理も含むとのこと)。
 たまに打ち合わせにこられても、こちらが質問すると「中の図面に書いてある。」と詳しい説明はなし。
水回りだけは心配した親戚が知人を紹介してくれて、すべて別に発注する運びになっているのですが、その分建築費を安くしてくれと要求すると、「それじゃ、曲がった柱を使わなければならなくなる」という答え。
 こういう大工さんを信用して任せても良いものなのでしょうか? 地方では、何も言わずにすべて任せるのが得策なのでしょうか?
 今後自分で家を建てるときの工務店選びの参考にもなると思いますので、ぜひ ご意見をお聞かせください。

答 え
 さて、ご質問の件ですが。。。。
 私が住宅を造るときにいつも大切にしてることが、信頼関係があります。 建築主と設計者と施工者のどの信頼関係が欠けてもうまく行きません。 今回の事例は設計施工というかたちとっていますので、施工者(大工さん)との信頼関係がとても大切です。

 さて、この関係を保つ方法ですが。。。
全てを任せる! か 疑問があったらとことん話し合う。のいずれかでたいていの事は解決出来ると思います。 まだ、工事に入っていない段階ですので、多少の変更は可能でしょうからとことん話し合いをされることをおすすめします。
 図面の不備な点はなるべく明解にしておくべきですし、曖昧にしておくとお互い(建築主と施工者)の思惑が違っていることも多々あるからです。

 最低確認すべき点
    ・各部の仕上げ
   ・開口部性能
   ・工事費に含まれないもの
   ・変更時の対応

 いずれにしても、見積書と契約書があれば確認できますから必須と考えます。

 最後に、施工者選びの形態として以下の種類があります。
   1.特命方式(1社へ依頼する)
   2.指名競争(何社かへ見積を依頼して比較検討して決める)

 いずれにしても、建築主の立場に立つ設計者いればすべての検討と助言を受けられると思います。

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