●リストの家  Project01104 ---家ができるまで---                 
ワンワン!!  建て主Yさんは奥様と子供4人と愛犬リストの6人と1匹家族です。
面識はありましたが、家を建てることなどは全く知らずに、お付き合いを重ねておりました。 ある日。。。。私のホームページを見て!家を建てるなら・・・私の設計したような家がいい!と連絡を頂きました。
工事監理index contents 2002.04.10〜2002.05.31  
2002.04.10 地鎮祭へ
04.11 製材工場へ
04.13 見積検討〜現地
04.20 盛土確認
04.22 原寸確認
04.27 伐採した山へ〜第1回目全体打合せ
05.01 やり方検査
05.07 私からメール
05.08 照明器具の打合せ
05.10 配筋検査〜第2回全体打合せ
05.11 基礎コンクリート打ち
05.16 配管と型枠確認
05.17 私からメール
05.18 強度試験立会いと矩計検査
05.20 立上りコンクリート打ち
05.24 第3回全体打合せ
05.31 車庫前のコンクリート舗装
06.01 to be continued
2002.04.10 地鎮祭へ top
 好天の中。。。朝6時30分にYさんご家族と大工さん、山の管理者さんたちと、工事の安全を祈願してきました。 いよいよ形になっていきます。
 
04.11 製材工場へ top
突然連絡を受けて、一番大きな丸太の製材に立ち会ってきました。 この丸太からは、化粧棟木(150x450x9100)を製材します。残ったところで、窓枠や化粧材を調達する予定です。 大工さんは付きっきりで指示していました。
 
04.13 見積検討〜現地 top
  先週から施工者へ見積依頼していました、今日は見積金額の検討と契約〜着工の打合せにいって来ました。 設計見積額と比較しながら検討して、工事金額の合意を得て、契約〜着工することになりました。 幸い、当初考えていた金額に納まって、いよいよ本格的に着工です。
午後から地耐力調査に立ち会ってきました。 これによって、基礎形状の安全を確かめます。 本来ならば最初に行うべきなのでしょうが、積雪のため着工と同時進行になってしまいました。 試験方法はスウェーデン式サウンディング調査で4ポイント測定しました。
地耐力調査
建物を支える地盤を調べて、その耐力に応じて基礎形状や地盤改良を検討します。このことによって、経済的な基礎工事を行えるようにもなり、特に不同沈下の防止や安全確認の根拠になります。
04.23に調査報告書が届きました。 調査内容は事前に確認検討して、設計した基礎形状などの安全を確認済み。
 
04.20 盛土確認 top
 今日は造成の進み具合を確認に行ってきました。 思ったより進んでいませんでしたし、盛土高さを勘違いしているようなので大工さんに指示してきました。
敷地の後ろのほうには製材した木材も少し積んでいました。春の日差しに材木も気持ちよさそうでした。 近くの保育園の桜も満開でした。
 
04.22 原寸確認 top
 上り梁の原寸確認に行ってきました。 隣地に建っている倉庫の中に合板を並べて原寸図が出来上がっていたのですが。。。。なにかが違う? 大工さんに話を聞くと、少しだけ勾配が違う。。。と、なぜ? 結局、設計図のとおり書き直しをお願いして、私も一緒になって原寸を書いてきました。
 
04.27 伐採した山へ top
 3月に伐採した山へ杉苗(3年もの)を植えに行って来ました。 快晴の中、Yさん一家と山の管理者といっしょに、植樹してきました。 植樹に先立ち、草木塔を建立して山に感謝してから、植樹の手順を聞いて、汗だくになりながら半日、杉苗を植えてきました。 山から見る景色もとてもきれいで、貴重なひと時を過ごしてきました。
【草木塔】
 伐採した樹木を供養するために建立するもので、普通は自然石のものが多い、今回は木柱に家族それぞれの思いを込めて墨で書き込んだものを立てました。
 いずれにしても、自然のめぐみと先人達へ感謝をこめて建てるものです。
【植樹手順】
 1.伐採した切り株の近くを選ぶ
 2.表土をすきとる
 3.土を掘る このとき土を混ぜないようにする
 4.杉苗の根を山の上に向けて植える
 5.表土が混じらないように土をもどす
 6.しっかり根付くように祈りながら苗の周りを踏み固める
 7.苗の周りを丁寧に均す
   
第1回全体打合せ top
 午後から、全体打合せ会をしました。 大工さんはもうすでに解っているのですが、電気や給排水工事の業者はまだ説明が不十分と思って、建物全体について説明をしました。 設備工事の部分は大工さんに建築工事の部分は設備屋さんに説明して、これから、具体的に工事を進めてもらうことになります。
 打合せ後に、やり方の確認をYさんにしてもらい。いよいよ工事がはじまります。
【やり方確認】
 やり方とは、建物の位置を敷地に示すもので、ここで必ず建て主に確認してもらい、基礎工事を始めます。 当然のことですが、ここで決めた場所は永久に変更できないと考えて、周りの景色を含めた環境を再確認して、慎重に決めましょう。
 
05.01 やり方検査 top
前回決めた位置に建物の配置を正確に出来ているかの確認に行って来ました。 丁張りという建物周囲にめぐらした板(貫)に柱位置毎にしるし(墨)をつけていきます。 この墨を基準にして建物が建っていきます。 また、建物の高さもこの水平の貫を基準にして決めます。
 
05.07 私からメール top
(私)
Date: Tue, 07 May 2002 17:32:14 +0900
Subject: 照明器具のレイアウト図について

●Yさん こんにちは。
リフレッシュ休暇如何でしょうか? わたしもリフレッシュしたいのですが
家庭と経済的な理由でのんびりさせてもらえません。

さて、明日の10:30分頃在宅していますか?
設備の打合せで現場に行くことにしましたので、そのときに
照明器具レイアウト図を受け取ることにしました。
そのあと、私のほうの検討をしてから、お渡ししたいと思います。
奥様はまだパンパンでしょうか? お大事にしてください。

では。
昨日から背中が痛く、だるくて。。。もしかしたら。。。ウィルスかな?
本日メールウィルス対策したばかりなのに。。。オンラインでないもの
には効き目がないようです。 トホホ。

(Yさん)
Subject: Re: 照明器具のレイアウト図について
Date: Tue, 7 May 2002 18:06:41 +0900

○阿部さん、今日は。
 照明器具の打ち合わせの件、了解しました。現場では、鉄筋の組み立てをしていま
す。今週末を目標にベースを打ちたいと、棟梁が言っておりました。

※ 風邪が流行っているそうです。お大事に・・。
 
※ 本日、午前11時ジャスト。無事男の子を出産しました。体重なんと3742gの
堂々たる体躯です。母子ともに元気です。とにかくうれしい・・・。
  以上、謹んでご報告いたします。

(私)
Date: Tue, 07 May 2002 21:43:24 +0900
Subject: Re[2]: 照明器具のレイアウト図について

●Yさん! おばんです!
お子さんの誕生おめでとうございます!
早速!リストの家を書き換えねばなりません。
今日、更新したばかりでした。

5月生まれの男の子でたくましい感じがいたします。
まずはお母さんをいたわってあげてください。

これで。。。思いっきり飲めますね!!
じゃぁ・・・・

 
05.08 照明器具の打合せ top
 昨日の約束が急遽変更になって、事務所でYさんと打合せをしました。 照明器具の姿図(カラー)を貼ったレイアウト図をもとに、器具の枠の色とか、光の色具合とか、蛍光灯か白熱球かなどの話をしたあと、照明器具のスイッチ関連も打合せしました。
 ほぼ原設計のままでいいようでした。
  
05.10 配筋検査〜第2回全体打合せ top
 基礎の鉄筋が組みあがったと連絡を受けて、配筋検査に行って来ました。 すべて設計のとおりに組みあがっていましたが、鉄筋の切れ端を型枠の中に放置してありましたので、取り除くようにお願いしてきました。 大工さんは丈夫になると思ったらしいが、けっしてそうなると限らないからです。
 配筋検査が終わった後、全体打合せ会をしました。 これまでの疑問点やこれからの進み具合を打合せしました。
【配筋検査】
 設計図書に基づいて、所定の鉄筋の太さやピッチを実際に配筋されたところを確認すること。 この他にも、鉄筋の配筋の仕方や型枠内の異物なども確認の対象になる。
コンクリートを流し込んだ後では、詳細な確認は不可能になるため不可欠な検査である。
 
05.11 基礎コンクリート打ち top
 最初に、生コンクリートの特性(スランプ=やわらかさ、空気量4.5%)の確認をしてから打設してもらいました。 型枠の中に放置されている木屑を除去してもらいました。
 
05.16 配管と型枠確認 top
 型枠の中間確認をしました。 開口部忘れや連続になっていないヶ所など修正をお願いしてきました。 その後で、コンクリートに埋設する配管の確認をして、蛇口の位置を決めてきました。
 
05.17 私からメール top
(私)
Date: Fri, 17 May 2002 08:06:43 +0900
Subject: 流しと擁壁について

●Yさん こんにちは。
土曜日18午後、型枠検査に行きます。

以下の二点をお願いします。

1.ステンレス流しの大きさを教えて欲しい。
 蛇口の位置を確定したいため。

2.擁壁位置を確認して欲しい。
 倉庫の外壁を一部とって境界を通してみます。

(Yさん)
Subject: Re: 流しと擁壁について
Date: Fri, 17 May 2002 21:41:06 +0900

☆阿部さん、こんばんわ

 さて、流しと擁壁の件についてですが、明日午後から現地で行いたいと思いますの
で、よろしくお願いします。
 
05.18 強度試験立会いと矩計検査 top
 先週末に打ったコンクリートの圧縮強度試験の立会いに行ってきました。 その後、現場で型枠確認矩計検査をし、最後に擁壁の位置をYさんと一緒に決めました。 ステンレス流しの大きさは想定の通りでした。
【圧縮強度試験】
 これは、基礎に使ったコンクリートの強度を確認するための試験で、打設後1週間と4週間の強度を調べます。この結果は、報告書として提出されます。
【型枠確認】
 設計の通りにコンクリートが流し込まれるように型枠の寸法を確認します。このときに、型枠内部の異物(木屑など)の有無やアンカーボルトの位置や形状も確認して、所定強度のある基礎が出来上がるようにします。 
【矩計検査】かなばかりけんさ
 木造の建物の高さの原寸を長い板や棒に書き込んで仕事をします。この原寸が設計の通りか確認して、間違いのないようにします。
 
05.20 立上りコンクリート打ち top
 基礎の立上りコンクリート打ちに立ち会ってきました。 打設途中にアンカーボルトやホールダウン金物の確認もしてきました。
 近年、金物の規定が整備されて、建物の筋交いと柱位置になどによって使用する金物が違ってきます。
 
05.24 第3回全体打合せ top
 今日は全体の工程打合せに行ってきました。 埋め戻し〜建物内部の土間コンクリートと浄化槽埋設などが来週から始まります。
車庫の床の高さや浄化槽の埋設位置などの確認をし、翌日Yさんにも現地で確認してもらい、最終決定としました。
 
05.31 車庫前のコンクリート舗装 top
 先週の打合せの予定が終わり、今度は車庫前のコンクリート舗装の打合せに行って来ました。 伸縮目地や表面仕上などを指示してきました。
 材木の製材も終わり、材料が乾燥するように大工さんたちが、立てかける準備をしていました。
 
    to be continued  
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